Study of International Draughts - インターナショナル・ドラフツ研究

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Roozenburg

Roozenburg 誕生の棋譜とこの戦型の争点

Roozenburg !

ドラフツの有名な戦型にRoozenburgというものがあります。初めて指した人が、Roozenburgさん。

Piet Roozenburg

Piet Roozenburg は Rotterdam で1924年10月24日に生まれました。1948年から1955年の8年間で4回世界タイトルを取った名人です。1948年の大会では、20試合で37ポイントを獲得しています。勝ちが2ポイント、引き分けが1ポイント、負けが0ポイントですから、20試合全勝で40ポイントとなることを考えると圧倒的な強さだったのだろうと思います。

Roozenburg 誕生の対局は

1945年の Ben Springer – Roozenburg の対戦が、Roozenburg 誕生の対局です。
この対局の棋譜をこちらに載せておきます。

各戦型には争点がある

それぞれの戦型には、論点というか争点があると思っています。

ある戦型を使うことで、使う方は「私は、ここを占拠したい!」と主張します。使われる方は「いやいや、そうはさせません!」と言うか、「どうぞ。でも私もこちらを占拠させていただきます」と答えるか。

このそれぞれの主張し合う点が、戦型を巡る争点となります。

Roozenburg の争点は?

では、Roozenburg の争点はなにか?

白の狙いは、黄色矢印にコマを進め、黒コマをかすめ取ること。黒の狙いは、青矢印にコマを進め、白コマをかすめ取ること。今すぐは、タダ取りはできず、コマ交換になってしまいますが、コマ数が多かったり、敵陣形が乱れたりすると、狙いが実現します。
この争点を互いに意識しならが、駒組みをして、戦い合うのが、Roozenburgという戦型になります。

Roozenburg 戦型には、コンビネーションが無数に隠れています

以上は、Roozenburgのごくごく入門部分。この戦型には、あっとおどろくコンビネーションが無数に隠れています。
上手が下手を惑わしたい時、力の差を確実に見せつけたいときは、この戦型が選ばれます。それだけ下手には難しい戦型ということです。
逆にいうと、Roozenburg戦型に挑戦しつづければ、中級を脱することができる!そういうことになります。

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