ドラフツの書籍で一番手に入りやすく、無料、かつ、非常に良書なのが、Tjalling Goedemoed さんが作成した「course in draughts」シリーズです。英語ですが、ゲームの解説なので、文芸作品を読みこなすような英語力は不要です。また図が豊富についていますので、ぜひ読んでいただきたいシリーズ。このシリーズについて、私も全部読んでいないのですが、簡単にご紹介します。
入手方法
まず、無料ダウンロードできるページですが、それはこちらです。
利用上の注意
各シリーズのご紹介前に、この本の利用上の注意を少しだけ
棋譜表記(ノーテーション)への対応が必要
図が多いとは言え、棋譜表記(ノーテーション)が使われています。この本をよむ上での一番の障害がこれ。番号がかかれている盤とコマがないと読むのは難しいです。あるいは、PCにドラフツのフリーソフトを入れてそれを盤コマ代わりにして読む手もあります。(盤コマやフリーソフトの入手方法については別記事で記載予定)
コース2からは難易度高
また、コース1まではそうでもないのですが、コース2から変化図それぞれを詳細に確認しないと、なぜその手がいいのか?納得できない図が多くなります。私はこの確認のために、PCでソフトを利用しています。「これで白よし」と書かれていてもよくわからない時に、局面をソフトに打ち込んで、「こうしたらどうなるのだろう?」と思う手を一つずつ確認していきます。ソフトは次の推奨手を表示してくれますので、「そうきたら、このショットがある」「そうきたら、こうやってコマをただ取りする」など返してくれます。
シリーズは4冊
では本題。このシリーズには全部で4つがあります。簡単に補足すると
プレコース
入門用~初級卒業まで。ルールからコマの動かしかた、ドラフツの基本テクニック。基本とはいえ、これをすべて習得すると、かなりうまくプレーできるようになります。
コース1:中級用
「戦術」レベルの部分的な手筋について書かれています。ドラフツには数多くの目を瞠るショットがあります。上級になるために必須のそして派手で魅力的なショットが習得できます。また、ドラフツの戦略を立てる上で大きなポイントを占める「ロック」について記載されています。また終盤のテクニックについても紹介されています。
コース2:上級用
「戦略」レベルについて書かれています。非常に難しく、かつ重要なパートです。私は殆ど読めていません。「ポジション」について、「クラッシック」「フランクアタック」と呼ばれる戦法について、などなど、戦術レベルではなく、戦略レベルやドラフツの考え方について書かれている(と思います)
コース3:上級以上
コース2を発展させたものになります。
まずは、プレコースとコース1を繰返し読み込み、ついている問題を何度も解くことでかなり強くなれるはずです。
オランダのサイトでプレコースの内容がWEB上でコマを動かして確認できるものがあったはずなのですが、わからなくなってしまいました。後で見つかったら載せておきます。