チェッカー・ドラフツには、ちょっとルールを変えただけ、盤のサイズを変えただけ、という亜種がたくさんあります。添付画像がそのルール視点でのチェッカー・ドラフツ・ゲーム群の分類です。
ちょっとしたルールの変更が、ゲームのテイストに大きな影響を与えます。
囲碁だと19路と9路みたいな違いです。9路だと「いきなり石が接触する」局地戦型。19路だと「厚みと地のバランスを考慮して戦略を立てる」戦略型。みたいな違いです。ドラフツも10×10と8×8では同じ違いがあります。
maximum captureの有無
そのほかテイストの大きな違いを呼ぶのが「maximum capture」と呼ばれる「コマが取れる時は多い方を取らなくてはいけない」というルール。このルールがない代表が「アメリカン・チェッカー」です。個人的にはこのルールが好きです。このルールがあるために、ドラフツにはトリッキーなショットがいっぱい生まれます。
ジャンプしなから取る?終わってから取る?
また、「コマを取る時は連続ジャンプが終わってから、コマを盤上から取り上げる」のが、私のサイトで解説している、インターナショナル・ドラフツのルールですが、これはあるとないとは大違い。このルールがあることで、「一度ジャンプして取ったはずのコマが、ジャンプが終わるまでは障害物として盤上に残り続ける」ことになり、意外なところでキングが止まらなくてはならなくなります。これがないと、もりもりもりもり、コマを取りながら障害物を取り除き、キングが進み続け、全部のコマを取り上げることができるようになります。
代表的なゲームが「トルコ・チェッカー」です。「トルコ・チェッカー」もとてもおもしろいので、別の機会に触れることにします。