H. Wiersma-A. Shotanus(2-0) 1965

今回もWiersma のクラッシック対局をならべます。トップの画像は、この対局で「一見自然に見えるこの手(1-7) が悪手なのか!」とびっくりした局面です。

棋譜

実はこちらオランダの棋譜データベースには入っていません。なので、そっけなくなるのですが、下に棋譜を載せておきます。

1.32-28 18-23 2.38-32 12-18 3.31-27 7-12 4.43-38 20-24 5.37-31 14-20 6.49-43 2-7 7.27-22 18×27 8.31×22 16-21 9.41-37 12-18 10.37-31 18×27 11.31×22 24-29 12.33×24 20×29 13.47-41 10-14 14.34-30 4-10 15.30-25 7-12 16.41-37 14-20 17.25×14 9×20 18.35-30 20-24 19.40-35 10-14 20.44-40 12-18 21.37-31 18×27 22.31×22 1-7 23.36-31 8-12 24.31-27 21-26 25.27-21 26-31 26.21-16 31-36 27.30-25 14-20 28.25×14 19×10 29.28×30 17×37 30.42×31 36×27 31.39-33 10-14 32.33×24 27-31 33.48-42 11-17 34.40-34 6-11 35.30-25 12-18 36.34-29 17-22 37.38-32 22-27 38.32×21 3-8 39.43-38 8-12 40.50-44 11-17 41.44-39 17×26 42.38-32 7-11 43.16×7 12×1 44.39-33 1-7 45.33-28 31-36 46.32-27 7-12 47.28-22 13-19 48.24×13 18×9 49.35-30 9-13 50.30-24 14-19 51.45-40 19×30 52.25×34 5-10 53.29-23 10-14 54.40-35 26-31 55.22-18 31×22 56.18×20 15×24 57.34-30 24-29 58.23×34 22-27 59.30-24 12-17 60.24-19 17-22 61.19-14 22-28 62.14-10 27-31 63.10-4 28-32 64.4-15 2-0

Turbodambase より

それでは対局を見ていきます

白31-27と指した局面

クラシックの立ち上がりです。黒は白の手をマネて、「マネ碁」っぽく進みます。

白27-22で、22が活きるか?攻められるか?


白27-22 と指した局面

白27-22は、「ディシジョン」した手になります。これが攻められなければ、白の主張が通ります。


黒16-21 と指した局面

黒16-21は、白22を攻めようとしています。


黒24-29と指した局面

すぐには攻めずに、反対側でコマ交換をして、「ほぐして」いきます。

これをやらずに、黒7-12とすぐに攻めに行くと、切り返しの技がきまってしまいます。

7-12 33-29! 24×33 38x29x18x7x16x27


白35-30 と指した局面

ここで黒は油断して、20-25 や 1-7 だと、コンビネーションが決まります。

20-25 なら、39-33! 25×34 33×24 19×30 28×19 13×24 40x29x18x7x16x27

1-7 なら、 30-24 19×30 28×19 13×24 36-31 17×28 32x23x34x25x14


黒20-24と指した局面

なので、黒は20-24としました。このまま進展し、

1-7は悪手!2が空いてるため、11-16と動けない

黒1-7と指した局面

黒1-7が悪手でした。このため白22が光り始めました。黒は11-16と動けません。


黒7-12と指すと?

7-12 40-34! 29×40 35×44 24×35 22-18! 13×33 38×27

動けないコマがあると、敵の進展を防げない

黒は11-16とさせないため、 白が37-31-27-21と進むのを防ぐことができません。

白36-31と指した局面
白が31-27と指した局面
白が27-21と指した局面
白21-16と指した局面

黒7が悪形のため、白36が16まで進んできました。黒6/7/11/12/17の5コマはLockされてしまいました。事実上勝負はここで決まってしまいました。

今回のこの形、実戦でよく出てきそうです。実戦で使えればいいですね。


Posted

in

by

Tags: